「うちの子、ごはんを選り好みして全然食べてくれない…」柴犬を飼っている飼い主さんなら、一度はそう思ったことがあるのではないでしょうか?特に柴犬は、食欲旺盛なイメージがあるかもしれませんが、実は神経質な一面もあり、フードを変えた途端に食べなくなってしまうことも少なくありません。愛犬の健康維持のためにも、毎日の食事はしっかりと食べてもらいたいですよね。
この記事では、そんな柴犬の食いつきを良くするドッグフードの選び方から、実際に人気のあるおすすめ商品を徹底的に比較・解説します。ドッグフード選びで失敗したくない飼い主さんは、ぜひ最後までご覧ください。
柴犬がドッグフードを食べない!考えられる原因3選
まず、柴犬がドッグフードを食べない場合に考えられる主な原因を3つご紹介します。原因を特定することで、適切な対策を講じることができます。
1. 味や香りに飽きてしまった
ドッグフードは、嗜好性を高めるために様々な工夫がされていますが、同じものを与え続けていると、柴犬も味や香りに飽きてしまうことがあります。特に、人間が食べる美味しいものに慣れていると、ドッグフードの味気なさに物足りなさを感じてしまうことも。
また、フードの保管方法が悪く、酸化して風味が落ちてしまっている可能性も考えられます。ドッグフードは開封後、時間の経過とともに風味が落ちてしまうため、早めに使い切ることが大切です。
2. 体調や環境の変化
犬は人間よりもデリケートな生き物です。環境の変化に敏感で、食欲不振の原因となることがあります。
- 環境の変化:引っ越し、家族構成の変化(新しいペットや赤ちゃんが来た)、運動量の変化など
- 体調の変化:消化不良、便秘、下痢、アレルギー、病気など
特に、新しい環境に慣れていない場合や、暑さ・寒さによる体調の変化は食欲に直結しやすいです。もし、急に食べなくなった場合は、これらの変化がなかったか振り返ってみましょう。
3. フードの種類や成分が合っていない
柴犬の体質に合わないフードを与えている場合も、食いつきが悪くなる原因となります。例えば、以下のようなケースが考えられます。
- アレルギー:特定の食材(チキン、穀物など)にアレルギーがある場合
- 消化不良:消化しにくい原材料が多く含まれている場合
- 嗜好性の問題:柴犬の好む味や香りではない場合
特に、アレルギーを持っている柴犬は、原因となる食材が含まれていないフードを選ぶ必要があります。
柴犬の食いつきが良いドッグフードの選び方
次に、柴犬の食いつきを良くするためのドッグフード選びのポイントを解説します。これらのポイントを押さえることで、愛犬が喜んで食べてくれるフードを見つけやすくなります。
1. 嗜好性の高い原材料を選ぶ
柴犬が好む傾向にある原材料を選ぶことが、食いつきを良くする上で非常に重要です。具体的には、以下のような原材料が挙げられます。
- 肉類(チキン、ビーフ、ラム、サーモンなど):良質な動物性タンパク質は犬にとって非常に魅力的です。特に、グレインフリー(穀物不使用)で、主原料に肉が多く使われているフードは嗜好性が高い傾向にあります。
- 魚類:サーモンやマグロなどの魚類は、独特の風味があり、特に魚系の味が好きな柴犬には効果的です。オメガ3脂肪酸も豊富で、健康面でもメリットがあります。
- 特定の風味:例えば、香りが強いチキンやラム肉ベースのフード、魚系の風味があるフードなどが考えられます。
ただし、アレルギーの有無は必ず考慮しましょう。チキンアレルギーの柴犬にチキンベースのフードを与えても、食べることはできません。
2. 香りや粒の形状もチェック
ドッグフードの香りや粒の形状も、柴犬の食いつきに影響を与えます。柴犬は、香りが豊かなフードを好む傾向があります。また、粒の大きさが大きすぎたり、形状が食べにくいと感じる場合も、食べるのを避けてしまうことがあります。
- 香り:新鮮な肉や魚の香りが強いもの、ハーブなどの香りがアクセントになっているものなど、柴犬の好みに合わせて選びましょう。
- 粒の形状:柴犬の口の大きさに合った、丸みを帯びた形状の粒が食べやすいことが多いです。硬すぎるものや小さすぎてバラバラになりやすいものも避けた方が良いでしょう。
3. 栄養バランスと安全性に配慮する
食いつきが良いことはもちろん重要ですが、愛犬の健康を第一に考え、栄養バランスが整っていて安全性の高いドッグフードを選ぶことが最も大切です。
- 主原料が肉・魚であること:総合栄養食の基準を満たしているか確認し、主原料に良質な動物性タンパク質が使われているかチェックしましょう。
- 穀物不使用(グレインフリー)や低アレルゲン原料:アレルギーの心配がある場合は、グレインフリーや、消化性の高い原材料(例:ダック、ラム、白身魚など)で作られたフードがおすすめです。
- ヒューマングレードの原材料:人間が食べられる品質の原材料を使用しているフードは、安全性が高く、栄養価も期待できます。
- 添加物不使用:合成保存料、合成着色料、香料などの添加物が無添加のフードを選ぶようにしましょう。
4. 低アレルギー対応フードを検討する
柴犬は、特定の食材に対してアレルギーを発症することがあります。特に、チキンや穀物(小麦、トウモロコシなど)はアレルギーの原因となりやすいと言われています。
アレルギーが疑われる場合や、過去にアレルギー反応が出たことがある場合は、以下のような低アレルゲンフードを検討しましょう。
- グレインフリーフード:穀物を使用していないため、穀物アレルギーの犬に適しています。
- 単一タンパク源フード(シングルプロテイン):原料に使用されている動物性タンパク質が1種類に限定されているため、アレルギーの原因特定がしやすいです。
- 魚ベースのフード:サーモンや白身魚などを主原料としたフードは、チキンアレルギーを持つ犬におすすめです。
5. 体調や年齢に合わせたフードを選ぶ
子犬、成犬、老犬では、必要とされる栄養素やカロリー量が異なります。柴犬の成長段階や健康状態に合わせたフードを選ぶことも、食いつきと健康維持の両面で重要です。
- 子犬(パピー):成長期に必要なタンパク質やカルシウムが豊富に含まれたフードを選びましょう。
- 成犬(アダルト):活動量や体型維持に必要な栄養バランスが取れたフードを選びましょう。肥満気味の場合は、低カロリー・低脂肪のフードも検討しましょう。
- 老犬(シニア):消化吸収がしやすいように、タンパク質は良質なものを中心に、関節の健康をサポートする成分(グルコサミン、コンドロイチンなど)が含まれたフードがおすすめです。
柴犬におすすめ!食いつきが良いドッグフード比較
それでは、柴犬の食いつきが良いと評判のドッグフードをいくつかピックアップし、比較していきます。価格、原材料、特徴などを分かりやすくまとめました。
※価格は変動する可能性があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。
ドッグフード名 | 価格(目安) | 主原料 | グレインフリー | 添加物 | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|
カナガンチキン | 約4,000円~(2kg) | チキン | 〇 | 無添加 | 高タンパク質、消化吸収が良い、嗜好性が高い |
モグワン | 約3,000円~(1.5kg) | チキン、サーモン | 〇 | 無添加 | チキンとサーモンの組み合わせで食いつきUP、グレインフリー |
アカナ(ラム&オカナガンアップル) | 約3,500円~(340g) | ラム | 〇 | 一部天然由来添加物 | 新鮮な肉と野菜を豊富に使用、多様なタンパク源 |
オリジン(オリジナル) | 約4,000円~(340g) | チキン、ターキー、魚 | 〇 | 一部天然由来添加物 | 生物学的に適正なドッグフード、豊富な動物性原材料 |
シュプレモ(体重管理用) | 約2,000円~(1.7kg) | チキン | × | 一部天然由来添加物 | 低カロリーで体重管理をサポート、原材料にこだわり |
食いつきを良くするためのフード切り替え方
新しいドッグフードに切り替える際は、愛犬がお腹を壊したり、食べ慣れずにストレスを感じたりしないように、慎重に行う必要があります。以下のステップで徐々に切り替えていきましょう。
1. 準備段階:新しいフードを少量試す
まず、今まで与えていたフードに、新しいフードを少量(全体の1割程度)混ぜて与えてみましょう。愛犬が新しいフードを問題なく食べるか、お腹の調子に変化がないかを確認します。この段階で食いつきが良いか、便の様子がおかしいかなどをチェックします。
2. 切り替え期間:徐々に割合を増やす
愛犬が新しいフードを問題なく食べてくれるようであれば、徐々に新しいフードの割合を増やしていきます。一般的には、以下のスケジュールで進めるのがおすすめです。
- 3~4日目:新しいフードの割合を2割程度に増やす
- 5~7日目:新しいフードの割合を3~4割程度に増やす
- 8~10日目:新しいフードの割合を半分にする
- 11~14日目:新しいフードの割合を7~8割にする
- 15日目以降:新しいフードのみを与える
この期間は目安であり、愛犬の様子を見ながら、無理のないペースで進めることが大切です。もし、新しいフードの割合を増やした時に軟便になったり、食いつきが悪くなったりした場合は、一度前の割合に戻して様子を見てください。
3. 完全切り替え後:食いつきと体調を観察
完全に新しいフードに切り替えた後も、数日間は愛犬の食いつきや便の状態、毛艶などを注意深く観察しましょう。問題なく食べ続けているようであれば、新しいフードが愛犬に合っている可能性が高いです。
万が一、体に合わないサイン(下痢、嘔吐、皮膚のかゆみなど)が見られた場合は、すぐにフードの切り替えを中止し、以前のフードに戻すか、別のフードを検討してください。
柴犬の食いつきUP!ごはんの与え方と工夫
ドッグフードの種類だけでなく、与え方にも工夫を凝らすことで、柴犬の食いつきをさらに良くすることができます。
1. フードにトッピングを加える
いつものドッグフードに、愛犬が喜ぶトッピングを少量加えるだけで、食欲を刺激することができます。ただし、トッピングはあくまで「おやつ」として少量に留め、主食のドッグフードがメインであることを忘れないようにしましょう。与えすぎると栄養バランスが崩れたり、ドッグフードを食べなくなったりする原因になります。
- おすすめトッピング例:
- 少量のお湯でふやかしたドッグフード
- 茹でた鶏むね肉やささみ(味付けなし)
- 茹でた野菜(にんじん、ブロッコリー、かぼちゃなど)
- 無糖のプレーンヨーグルト(少量)
- かつお節(犬用、少量)
- 犬用ウェットフード(少量)
トッピングを加える際は、必ず犬が食べても安全なものを選び、与えすぎには注意してください。
2. フードウォーマーや温めてみる
冷たいままのドッグフードに少し温かみを加えることで、香りが立ちやすくなり、食欲をそそることがあります。特に冬場や、冷えやすい環境では効果的です。ただし、熱すぎると火傷の原因になるので、人肌程度に温めるようにしましょう。電子レンジの場合は、様子を見ながら短時間で温めるのがおすすめです。
3. フードボウルを変えてみる
いつもと違う素材や形状のフードボウルを使うことで、新鮮さを感じさせ、食欲を刺激する場合があります。例えば、陶器製のボウルは夏場にひんやりとして快適に食べられることもありますし、深めのボウルは香りが立ちやすい場合もあります。愛犬の好みに合わせて、様々な素材や形状のボウルを試してみるのも良いでしょう。
4. 与える時間や場所を変えてみる
決まった時間に決まった場所で食事をするのが一般的ですが、たまには与える時間帯を変えてみたり、普段と違う落ち着ける場所で食事をさせてみたりするのも、新鮮な刺激となり食いつきに繋がることがあります。
5. トレーニングを兼ねて「待て」をさせる
ごはんをすぐに出すのではなく、「おすわり」「待て」などの簡単なコマンドに従わせた後で与えることで、食事への期待感が高まり、食いつきが良くなることがあります。ただし、あまり厳しくしすぎると逆効果になることもあるので、楽しく行いましょう。
柴犬がドッグフードを食べない場合の注意点
愛犬がドッグフードを食べない場合、飼い主としては心配になるものですが、いくつか注意しておきたい点があります。
1. 無理強いはしない
「食べなさい!」と無理強いしたり、おやつで釣ろうとしたりすることは避けましょう。犬は、食べないことで飼い主の気を引ける、と学習してしまう可能性があります。また、無理強いされると食事に対してネガティブな感情を抱いてしまうこともあります。
2. ドッグフード以外のものを与えすぎない
ドッグフードを食べないからといって、人間用の食べ物を与えたり、おやつばかりを与えたりすると、栄養バランスが崩れるだけでなく、ドッグフードへの興味がますます失われてしまいます。どうしてもドッグフードを食べない場合は、ドッグフードをふやかしたり、少量のお湯で温めたり、どうしてもという時にごく少量の犬用ウェットフードを混ぜる程度に留めましょう。
3. 毎日同じフードを出しっぱなしにしない
日本ではあまり一般的ではありませんが、海外ではフードを出しっぱなしにする「フリーフィーディング」という方法もあります。しかし、柴犬のような食欲のコントロールが難しい犬種や、早食いの癖がある犬には向きません。決められた時間にフードを与え、食べ残しは一定時間(例えば15~20分程度)で片付けるようにしましょう。
4. 病気の可能性も考慮する
上記のような工夫をしても、全く食べない状態が続くようであれば、何らかの病気や体調不良のサインかもしれません。口内炎や歯の痛み、消化器系の疾患などが原因で食欲がなくなっていることもあります。元気がない、下痢や嘔吐を繰り返すなどの症状が見られる場合は、すぐに動物病院を受診してください。
まとめ:柴犬の食いつきを良くして、毎日の食事をもっと楽しもう!
柴犬がドッグフードを食べない理由は様々ですが、適切なフード選びと工夫次第で、愛犬の食いつきを良くし、毎日の食事時間を楽しいものに変えることができます。
まずは、柴犬の年齢や体質に合った、良質な原材料を使用し、嗜好性の高いドッグフードを選んでみましょう。そして、フードの切り替えは焦らず丁寧に行い、普段の食事にちょっとした工夫を加えることで、きっと愛犬が喜んでくれるはずです。
もし、どうしても食いつきが改善しない場合や、体調に異変が見られる場合は、自己判断せずに動物病院の獣医師に相談してください。愛する柴犬との食卓を、より豊かにしていきましょう!